転職するのをやめました

転職するのをやめました。

 

社会人3年目。今の会社で働き始めて、まあ大変な事の方が多かったし今も大変。相変わらず休みは週に1回が基本スタイルだし、結果を出そうと思ったら、勤務時間外にも準備の時間を取らないと、指導のクオリティは保てない。これまで今の仕事を楽しいと思ったことが一度もなかった。1年目の時に上司から「楽しくなるのは3年目からだよ」と言われていたから、3年目までは何があっても頑張ろうと思っていた。でも、3年目に入っても全く楽しくなる気配がなかった。だから今年度いっぱいで転職しようと本気で考えていた。

 

実際に転職活動を始めた。転職エージェントの方と面談をして、今一度自己分析をして、転職の軸を定めて企業選びをした。転職先のイメージも大枠ができて、実際に面接を受ける一歩手前まで進めた。でもなんかしっくり来ていなかった。あのまま進めれば転職できたと思うし、転職していたと思う。ただこれで進めようという納得感が自分の中で足りなかった。

 

どこでそう思ったのか明確には覚えていないけれど「今の仕事をやり切ろう」という考えに変わった。これまでは楽しいと思えないことを理由に、仕事をやり切ることができていなかった。別に休んでいたわけでもないし、サボっていたわけでもない。でも、結果が出ないことに対して「まあそういうものか」と諦めの気持ちを持っていたように思う。(おそらくそう思っていないとやっていられなかった)これからは結果に対して向き合おう、責任を果たそうという考えに変わった。

 

それは「仕事」というものに対する考え方が変わったのが大きい。「仕事」とは「活動を通して成果を出し、お客様に貢献すること」だと今は考えている。つまり「人の役に立つこと」だ。人の役に立つためには、人の役に立つための、能力や知識、経験や心の余裕がなければいけない。そして、たとえ業界が変わっても、助ける相手が変わるだけで、必要な能力や経験はかなり共通しているものが多いのではないかと感じている。今課題に感じていることは、きっと転職した先でも抱える課題で、今の会社が悪いとか、今の仕事が自分に向いていないという話ではないと思った。

 

少し話は飛ぶが、最近聞いて心に残った話がある。それは「仕事の原動力」についての話の中で「お医者さんが手術するときに、対価やモチベーションのことは考えないはず。その場に重症の患者さんがいて、手術しないと助からない状況ではやるしかない」という話だ。この話を聞いて「仕事」とはそういうものなのかもしれないと思った。人の役に立つことは大変で、それでも目の前の相手に対して、できることをプロとしてやり切るということだと思った。まあそこにやりがいや楽しみを感じられたらいいね、というのが仕事かも。自分のやりがいや楽しみを最優先にするのは仕事ではなく、趣味とかそっちの類なのでは?と考えた。

 

そんなことで今の会社で頑張ることにした。頑張るといってもただ続けるのではなく、成果に責任を持って「仕事」をしていきたい。自分を成長させて、人の役に立てる力を伸ばしてから、その後のことは改めて考えたい。